日仏学院へ、坂倉準三の建築を見に行った

昨日は有休を取って、友達と日仏学院へ。9月も終わりなのに日差しが強くて、ちょっと暑い日だった。

今回は、建築家・坂倉準三が設計した建物を見るツアー。外観が船っぽいと聞いていたので、着いてまず確かめる。

確かに、船っぽい。

青空の下に建つ白い日仏学院の外観
目次

坂倉の塔を登る

塔の中は二重螺旋階段になっている。ガイドさんの話では、日の当たる側の階段は客人用。もう一方は使用人が使ったり、人と出くわさずに移動したい客人が使ったりしていたそう。

順番に階段を登りながら、上を見たり、下を見たり、写真を撮ったりする。

坂倉の塔の二重螺旋階段

この日は天気がよくて、天井の窓から青空が見えた。白い壁には陽射しが入って、影ができる。

螺旋階段の白い壁に差し込む光と影

建物って、止まって見るだけじゃなくて、歩きながら見るのが面白い。上を見たり、下を見たり。窓から光が入ってきたり、その光で影ができたり。

雨の日だったらどうなんだろう。曇っていたら?他の天気だったらどんなふうに見えるんだろうって、そんなことまで考える。ワクワクするから。

そして螺旋階段を降りたところで、一瞬、足元がふらついた。くるくる回ったから、という感じじゃない。塔の中の壁の丸みとか、階段を降り終わったあとの空間の丸みとか。目が眩むというか、一瞬だけ平衡感覚がわからなくなる。

ここを使っていた人たちも、この感覚あったのかな。笑

バルトの部屋

塔の上には「バルトの部屋」と書かれた部屋があった。ロラン・バルト。フランスの批評家で、1960年代に何度か日本を訪れていた人だ。

バルトの部屋と表示された扉

ガイドさんの話では、バルトはここで執筆活動をしていたそう。この場所が気に入って、仕事もしやすかったらしい。その滞在中に見た日本をもとに書かれたのが、『表徴の帝国』。

天ぷら、箸、パチンコ、東京の街。日本に住んでいる私には見慣れたものを、フランス人のバルトはどう見たんだろう。それはちょっと読んでみたい。

白い建物の中を歩く

中は基本的に白い。歩いている途中、見たことのない柱があった。円柱の上に円錐みたいなものがついて、それが天井を支えている。

なんだ、この柱。こういうものがいちいち気になる。

そのあと、普段は入れない院長室にも案内してもらった。院長からフランス語でご挨拶。もちろん通訳の方がいたので、私たちにもわかる。

院長室は、今も実際に使われている部屋だった。障子があって、本があって、なぜかドラムセットもある。パソコンの置かれたデスクには、さっきまでここで仕事をしていたような気配もあった。

その中で私が気になったのは、二脚の椅子。この椅子、かっこいい。フォルムがすごく好みだった。

メディアテークへ

次に向かったのは、メディアテーク。あ、メディアテークっていうんだ。

せんだいメディアテークと一緒だ。伊東豊雄の。本だけではなく、映画や雑誌なども扱っているので「メディアテーク」と呼ばれているらしい。

日仏学院メディアテークの閲覧空間

ここで目に入ったのが、天井まで続く本棚。本棚が、かっこいい。

高いところの本を取るための大きな木の梯子が何本も立てかけられている。これがまたよかった。

天井まで続く本棚と木の梯子

一般の人も中に入って本を読むことができて、会員になると貸し出しもできるそう。いくつか本を見ていたら、ここでも読んでみたいものが出てきた。

知らない人との4人席

見学のあとは、敷地内にあるフレンチビストロへ。

L’OISEAU DE FRANCEの外観

12時半くらいから、ツアーに参加していた人たちと一緒に食事をした。

フレンチビストロで食べた前菜
フレンチビストロで食べたメイン料理
フレンチビストロで食べた料理

4人席で、友達と私、それから初めて会うお二人と相席になった。

ここで、気にしい発動。話しかけた方がいいのか。静かに食べたい人だったらどうしよう。でも、同じツアーに参加して同じテーブルになったのに、ずっと無言なのもどうなんだ。

とりあえず、水を飲む。まだ静か。今度は、先に出されたジュースを飲む。飲んでばっかり。

そんな時間をしばらく過ごして、少しずつ話し始めた。話してみたら、お二人とも建物が好きらしい。そして、まあ詳しい。

「シンガポールに面白い大学の建物があって」と、写真を見せてもらった。巻貝みたいな建物だった。なんだこれ。面白い。

シンガポールへ行くことがあったら、ぜひ見てみたい。そこから、四ツ谷にある中華喫茶、銀座の古いビル……と、次々に建物の話が出てくる。

私は「へえ」「へえ」と聞いているばかりだった。そんな私にも、ひとつだけ建物についてのエピソードがあった。

銭湯だと思って行ったら、お湯がなかった

我が家は銭湯が好きだ。以前、Googleマップを見ていたら銭湯マークを見つけて、「近くに銭湯あるじゃん」と向かったことがある。

着いた先には、確かに銭湯があった。ただし、お湯は張っていなかった。

昔の銭湯を移築して、建物として見学できるようになっていたのだ。この話をしたら、みんな大笑い。

そういえば、朝に見た夢

日仏学院を出るころには、見に行きたい建物が増えていた。ロラン・バルトも読んでみたい。そして、フランスにも行きたくなった。

そういえば、この日の朝方、夢を見た。パリに旅行している夢だった。

「行きたいと思ってたら、本当にすぐ来れちゃった!!」

夢の中の私は、パリにいることにものすごく興奮していた。

「夢みたい!……え、これ夢?」

「いやだ、夢じゃない、夢じゃない!」

そこで目が覚めた。……夢だった。

その日の私は、日仏学院へ行った。

庭から見た白い日仏学院の建物と青空

やっぱり、フランス行きたい。

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この記事を書いた人

日々の何気ない出来事や、HSPとして感じる繊細な気づきを、肩の力を抜いて綴っていきます。17年のVMD経験をほんのり織り交ぜながら、無理なく気楽に続ける、そんなブログを一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

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