部屋が雑然として見えると、
なんとなく心までそわそわすることがあります。
気にしい気質の私は、
ちょっとした“空気の重さ”にもすぐ気づいてしまうタイプ。
でも同時に、
「全部完璧にしなくてもいい。ざっくりでいい。」
そんな気持ちも大事にしたい。
今日はそんな私が、日々の暮らしの中で
自然とやっている“空間を整える流れ”をまとめてみました。
難しい理論ではなく、
暮らしの中で無理なくできる “気配の整え方” です。
■ ① 空間に入った瞬間、“空気”を感じ取る
私はまず、物の量や重なり方、
なんとなく感じる“空気の密度”を見ています。
置かれている物の種類ではなく、
「この部屋、今ちょっと息がしづらいかも…」
そんな感覚が先にくる。
細かい部分よりも、
全体の空気が軽いか/重いか。
ここが最初のチェックポイント。
■ ② 大きい家具の“詰まり”を見る
次に見るのは、部屋の骨格をつくる家具たち。
動かしにくい家具がぎゅっと詰まっていると、
どれだけ雑貨を並べても素敵に見えません。
空間には“呼吸”があって、
家具が詰まるとそこで空気が止まってしまう。
気にしいさんほど、この「詰まり」に敏感です。
■ ③ 小さな“好き”から、あなたのテイストの芯を見つける
部屋の中でひっそり置かれているお気に入り。
例えば、刺し子の布や花瓶、古道具のかけら。
そのひとつから、
「この人は、本当はこういう世界観が好きなんだな」
という“芯のテイスト”が分かることがあります。
私は勝手にこれを “床の間ポジション” と呼んでいて、
その人らしさが一番出る場所。
ここが部屋の雰囲気の軸になるんです。
■ ④ 今の部屋と“好きの芯”のズレをそっと見る
好きの芯が分かると、
部屋の中でどこがズレているのかが見えてきます。
素材が違うのか、
色の強さなのか、
重心の方向性なのか。
ミックススタイルは悪くないけれど、
世界観の“重心”がまったく違うものが同じレベルで置かれていると
空気が少しざわつく。
たとえば、
原色のプラスチックのおもちゃ × ヴィンテージキルト
…みたいな組み合わせ。
暮らしのリアルと世界観のギャップが、違和感の正体だったりします。
■ ⑤ まずは“家具を少し動かす”ところから整える
整えるときは、飾る前に 家具の位置を整える ことから。
レイアウトが整えば、
どんな雑貨も自然と映えます。
逆に、家具の向きや高さが合っていないと、
何を置いても決まらない。
私はここを一番大事にしています。
■ ⑥ 小さな調整はラグ・色・光で
家具が落ち着いたら、
ラグを敷く位置を変えたり、
光の入り方を調整したり。
“完璧に揃える”のではなく、
自分が落ち着く方向に少し寄せるだけ。
気にしいだけど、
ざっくり暮らすための余白はここでつくれます。
■ ⑦ 仕上げに、“好き”を主役の場所へ
最後にやるのはひとつだけ。
あなたの“好き”を主役に戻してあげること。
好きなものが主役の位置にあるだけで、
部屋の空気はやさしく整います。
ここが私にとっての 「整った」のサイン。
■ おわりに:気にしいでも、ざっくり暮らせる
完璧に片づける必要なんてありません。
ちょっと重かった空気が軽くなって、
好きなものが心地よく見える。
それだけで十分“整っている”。
気にしいだけど、ざっくり暮らす。
そのための小さなヒントになればうれしいです。
