HSS型HSPで、少し“気にしい”な私は、誰かと食べるランチにほんの少し緊張してしまう。
話すテンポ、表情、場の空気。
ひとりで食べるランチより疲れてしまう日もある。
でも、今日は少し違った。
気を張らない関係がくれる、ほっとするランチ時間
気の知れた同僚4人でのランチ。
仕事の話をしながら、自然と業務の流れやチームの話に広がっていった。
「ここ、こうすればもっとスムーズにいくよね」
そんな建設的な会話ができるのは、お互いに信頼があるからなのだと思う。
不思議と、誰かが話している間も気を張らなかった。
4人いると沈黙も怖くないし、無理に話題を探さなくても大丈夫。
空気の中にふわっと“安心”が漂っていた。
一番ラクでいられる、“ちょうどいい場所”にいたことに気づく
ふと気づけば、私は年下でも年上でもなく、誰かに気を使われることも、逆に気を使いすぎることもない位置にいた。
その「ちょうどいい場所」にいるだけで、こんなにも気持ちが軽くなるのだと知った。
何を話しても受け入れてもらえる。
少し笑ってもらえる。
その瞬間に、肩の力がふっと抜けた。
「素のままでいいんだな」
そう思えたのは、久しぶりかもしれない。
午後の雨と、心の中の晴れ間
会社を出るころ、外は雨が降り始めていた。
傘を持っていなかったけれど、不思議と気分は晴れていた。
仕事量は多い。
でも「また明日も頑張ろう」と自然に思えた。
きっと、昼間に感じた小さな“安心”が、心のどこかをやさしく支えてくれているのだ。
無理をしない関係は、思った以上にやさしい力を持っている

電車を降りて、静かな街を歩く。
家に着くころには、家族はもう寝ている。
今夜は、あのランチの温かさを思い出しながら、ゆっくりパソコンを開こう。
“無理をしない関係”って、思っているよりずっと、やさしい力を持っている。
同じように気にしいなあなたにも、そんな時間がありますように。
